ウォークインクローゼットとは?メリット・デメリットや失敗しないためのポイントを徹底解説
最近人気のウォークインクローゼット。
おうちづくりを考えている人の中には、憧れを持っている方も多いのではないでしょうか?
今回はウォークインクローゼットのメリットとデメリットについて解説します。
また、実際に採用するときのポイントも実例を交えてご紹介しますので、検討されている方は是非参考にしてみてください。
ウォークインクローゼットとは
ウォークインクローゼットとは、人が入れる衣類収納スペースのことを言います。
図面上では、「 WIC 」もしくは「 WCL 」 と表記されます。
ウォークインクローゼットのメリット
メリット①:収納の自由度が高い
ウォークインクローゼットは広さがあるところが特徴です。
洋服だけではなくバッグ・アクセサリー・スーツケース・靴なども収納することができ、身に付けるものをまとめて管理することができます。
使っていないシーズンの服も収納できる容量があるため、衣替えが不要な点がメリットです。
また、一般的なクローゼットでは奥行が狭く、衣装ケースなどを収納できない場合があります。
比べてウォークインクローゼットは、一般的なクローゼットよりも奥行があるため収納できる物の自由度が高くなります。
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メリット②:クローゼット内でコーディネートができる
ある程度の広さがあるため、服を取り出してその場で着替えることが可能です。
メリットの1つ目で解説した通り、洋服だけでなくバッグやアクセサリーも収納することができるため、ウォークインクローゼット内でトータルコーディネートができます。
また、入り口に扉を付けることで個室として使うことができ、安心して着替えを済ませることができます。
メリット③:部屋の中をスッキリ見せることができる
ウォークインクローゼットは家の中をスッキリと見せることができます。
壁面の広い範囲に扉が付く一般的なクローゼットと比べて、ウォークインクローゼットは入口のみが見えるかたちになるため、壁面を比べたときにかなりスッキリ見えます。
また、一般的なクローゼットは扉を開けたときの使い勝手も考慮して家具を配置しなければなりません。
ウォークインクローゼットは扉が少ない分、家具の配置が自由になるところもメリットです。
寝室にテレビを置きたい、お気に入りのシェルフを置きたい、飾り棚をつけたいなどお楽しみいただけます。
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ウォークインクローゼットデメリット
デメリット①:スペースが必要
ウォークインクローゼットはその名の通り、収納の中に人が入って使用します。
一般的なクローゼットに通路分をプラスすることになるので、広い面積が必要です。
例えばクローゼットは1坪→ウォークインクローゼットは1.5坪で0.5坪建築面積増となります。
また、衣装ケースなどを置く場合は引き出しを出すスペースも考慮しなければなりません。
半端な大きさで計画してしまうと使い勝手の悪い収納になってしまうので注意が必要です。
デメリット②:間取りの工夫が必要
ウォークインクローゼットは収納量が多く便利なように感じますが、適切な大きさで無駄なく使うことが必要です。
一般的なクローゼットと比べると多くの面積が必要になり、他の部屋との大きさのバランスや動線の計画が大切になります。
・サンルームとウォークインクローゼットが遠くて服を仕舞うのが大変
・通路幅が狭くて使いにくい
・衣装ケースが入らなかった
など、間取りの計画を失敗したことによる後悔の声も多いです。
「どの部屋と隣接していると使い易いのか」「誰が使うのか」を考えながら計画することが必要です。
デメリット③:整理整頓が得意ではない人は乱雑になりやすい
ウォークインクローゼットは広さがある分、どこになにを置くかきちんと決めておくことが必要です。
整理整頓が苦手な人は、ただ詰め込むだけになってしまい乱雑になりやすい傾向があります。
整理せずに物を置くと、奥や下に置いたものが取り出しにくくなり、使い勝手が悪くなります。
また、乱雑に収納をしてしまうと本来通路として使う部分の足の踏み場がなくなってしまい、ウォークインクローゼットの良さがなくなってしまうので注意が必要です。
ウォークインクローゼットで失敗しないために押さえておきたいポイント
ポイント①:収納の寸法を決める
ウォークインクローゼットは収納をどのように使うかがポイントになります。
ウォークインクローゼットを有効的に使うためには、「何を」「どれくらい」「どのように」収納するか計画することが大切です。
例えば、衣装ケースを置きたい場合は衣装ケースの奥行や引き出したときの寸法などを押さえておくと良いでしょう。
その他にも
・棚をどの高さにするか
・何段にするか
・ハンガーパイプは何本か
なども考えておくと効率よく収納できます。
ポイント②:動線を計画する
ウォークインクローゼットの計画は「動線」も大きなポイントです。
寝室に隣接するウォークインクローゼットの場合、
「起きる→着替える」という動作を同じ空間ですることができる便利な間取りです。
しかし、交代勤務などで寝る時間・起きる時間が異なるなど夫婦の活動時間が合わない場合は注意が必要です。
どちらかが寝ている時にウォークインクローゼットを使うと、音が気になってしまい、相手の睡眠を妨げる原因になります。
このように生活時間帯が合わない場合は廊下から出入りするタイプにするなど、工夫が必要です。
家族の活動時間や生活スタイルなども間取りを計画する際によく検討するようにしましょう。
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ウォークインクローゼットのあるインナーガレージの家|施工事例
ウォークインクローゼットの施工実例
実例①:ウォークインクローゼット内でコーディネートができる
ウォークインクローゼット内でコーディネートができるようにした実例です。
・全身が見える姿見を設置する
・バッグや靴、アクセサリーなどの小物類を収納するために可動式の棚を設置する
といった工夫をしています。
実例②:ウォークスルータイプ
こちらは「ウォークイン」ではなく「ウォークスルー」タイプのクローゼットです。
寝室とクローゼットの出入りだけではなく、
サンルーム ↔ クローゼット ↔ 寝室
と通り抜けられるようにすることで、「洗濯物を干す→収納する」という家事動線が楽になるように工夫しています。
実例③:寝室から入るタイプのウォークインクローゼット
寝室からウォークインクローゼットに出入りするタイプの実例です。
起きる→着替えるという動作が楽になる王道の間取りです。
こちらは、アットホームラボのモデルハウス【ameiro】のウォークインクローゼットです。
随時見学可能ですので気軽にご予約下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回はウォークインクローゼットのメリットやデメリット、施工実例などをご紹介しました。
「動線の計画が難しい」「面積が必要」といったデメリットもありますが、ポイントをしっかりと押さえて計画することで、有効的に使うことができます。
おうちづくりを進める上で悩みの多い収納部分。
メリット・デメリットを知ったうえでウォークインクローゼットを採用するか検討してみると良いのではないでしょうか?
この記事の監修
アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
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