注文住宅におすすめの間取り例8つを紹介!決め方のポイントも解説
注文住宅を建てる際に考えるべき要素はいくつもありますが、なかでも重要なものとして欠かせないのが間取りです。
自分の思い通りの住宅を建築できるのですから、間取りにはしっかりと自分の望みを反映させるべきでしょう。
しかし、依頼者は建築に関してあまり詳しくないため、漠然としたイメージや願望はあっても、それを具体的にアイディアに繋げる知識やノウハウがありません。
専門的なことは施工会社に任せるので問題ないともいえますが、依頼者側にもある程度の知識を持っていたほうが、打ち合わせはスムーズに進みます。
この記事では、注文住宅においておすすめな間取り例と、後悔しないために注意すべきポイントについても解説します。
注文住宅におすすめの間取り例
注文住宅は依頼者の好みを自由に反映させられるものですが、王道と呼べるものを知っておくに越したことはありません。
あまり奇抜な間取りにしてしまうと、あとになって予想外の不便を味わうかもしれないからです。
ここでは、間取りの例を以下の8つに分けて紹介します。
- 対面型キッチン
- パントリー
- 書斎
- リビングから繋がる和室
- ウォークインクローゼット
- ウォークインシューズクローゼット
- リビング階段
- ランドリールーム
ご自身のイメージを現実的な形で膨らませる材料として、以下の紹介をじっくり読み込んでみてください。
間取り例①:対面型キッチン
対面型キッチンとは、料理しているときなどにリビング・ダイニングルームなどの部屋を見渡せるように設計されたキッチンのことです。
料理しながら「リビングのテレビを見る」「遊んでいる子供の様子を見守る」といったことが可能になるため、とても人気があります。
家族のために料理を作るのは、やりがいのある仕事にはなりますが、それが毎日のこととなると綺麗事では片づきません。
目の前に壁がある閉鎖的なキッチンは、時として気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
その意味では、壁のない対面型キッチンが見通しがよくおすすめです
対面型キッチンのなかでも人気なのは、キッチンの対面側をバーカウンターのように設計し、おしゃれな椅子を設置するスタイルです。
ほかにも配膳の動線を優先する形で、キッチンとダイニングテーブルを横並びにするスタイルも人気を博しています。
【関連記事】造作キッチンカウンターの用途とは?失敗しないためのポイントや費用相場を解説
間取り例②:パントリー
日常生活における食材収納の問題を解決すると同時に、非常時の備えとしても活用できるパントリーは、近年になって人気上昇中の間取りです。
夫婦が共働きで生活を支える家庭が増えており、食材の買い出しは毎日のものではなく、週末にまとめて行うものに変わりつつあります。
結果的にどうしても一時的な食材の量が増えてしまうことが多くなりがちですよね。
しっかりしたパントリーがないと、整理整頓された生活ができないという人も多いのではないでしょうか。
パントリーの注意点としては、キャパシティを意識しすぎると電子レンジなどの家電製品のスペースが減ってしまうことが挙げられます。
予め必要なものをリストアップしてから計画しましょう。
間取り例③:書斎
一昔前の書斎のイメージは、「読書や趣味などの時間を過ごすための空間」というものでした。
しかし、最近ではリモートワークが進んでおり、書斎に仕事場としての役割を期待する人が増えています。
仕事場となると、その重要性が一気に大きなものになるので、きちんと考えて設計しなければならないところでしょう。
書斎を確保する方法としては、「リビングの一角を書斎にする」「リビング続きで間仕切りされた書斎にする」「個室型にする」などの選択肢があります。
それぞれに一長一短があるので、自分の望む生活にあったものをしっかりと選び抜きましょう。
間取り例④:リビングからつながる和室
リビングから和室につながる間取りも、家族との距離感を心地よいものに保つものとして人気です。
子供が幼少期の頃には昼寝のスペースとして活用でき、少し大きくなったら遊び場に、小学生になる頃には勉強スペースに。
成長に応じて個別の役割を与えられ、使い勝手のよい間取りであるといえるでしょう。
また、子供が学校など外出しているあいだは、親のためのワークスペースとしても利用できます。
スクリーンや引き戸などを設けることにより、その時々の都合に合わせて、独立した部屋にしたり開放的な広い空間にしたりと変化させられるのもメリットです。
間取り例⑤:ウォークインクローゼット
ウォークインクローゼットは注文住宅における定番となりつつあります。機能性とおしゃれな雰囲気を兼ね備えた間取りとして人気です。
ウォーキングクローゼットを間取りに採り入れる場合、どの部屋にどのくらいの収納量が必要なのかを事前にしっかり考えるのがコツ。
誰がどれくらいの衣類を保持する予定があるのか、イメージを固めておきましょう。
また、枕棚やパイプの高さにもこだわりを持つことが大切です。深く考えずなんとなく作ってしまうと、使いにくいものになってしまう可能性があります。
【関連記事】ウォークインクローゼットとは?メリット・デメリットや失敗しないためのポイントを徹底解説
間取り例⑥:ウォークインシューズクローゼット
玄関は「その家の顔」などと言われる場所。しかし、家族が毎日使う場所でもあるため、散らかりやすいですよね。
家族やお客様を気持ちよく出迎えられるよう、すっきりと整理しておくことが大切です。
そんな時に大活躍するのが、ウォークインシューズクローゼットです。
シューズクローゼットという名称ですが、必ずしも靴だけを収納するところではありません。
たとえば、子供の成長に合わせて、ベビーカー・三輪車・子供用自転車・野球道具といった風に外遊び用の道具を収納しておく場所としても利用可能です。
また、ガーデニンググッズやキャンプグッズ、釣り道具といった趣味のための道具をしまっておく場所としても有効活用できます。
間取り例⑦:リビング階段
リビングのなかに階段を設置する間取りも、最近の注文住宅においては人気です。
リビングに階段があれば、2階に上がるときに必ずリビングを通ることになるので、家族間のコミュニケーションが取りやすいメリットがあります。
特に子供が2階の自室に上がるときに顔を合わせられるのは、存在を確認する意味でも大きな要素です。
リビングに階段があれば、子供が思春期に入って会話が少なくなっても、学校からの帰宅時や休日の外出時にちょっとしたコミュニケーションをとることが可能でしょう。
【関連記事】リビング階段のメリット・デメリットとは?後悔しないための対策も解説
間取り例⑧:ランドリールーム
ランドリールームとは、洗濯した衣類をその場で干し、畳んだりアイロンがけをしたりといったことまで行える部屋。
一つの部屋で洗濯が完結する利便性から、近年人気が高まっています。
ランドリールームを採用するうえで大切なのは、家のどこに設けるかです。
洗う、干す、しまうの一連の工程に最適な場所を検討しましょう。
後悔しない間取りの決め方のポイント
間取りを決めるにあたって後悔しないためには、以下の7つのポイントを押さえておくことが大切です。
- ライフスタイルから細かく検討する
- 動線を意識する
- 収納・コンセントや窓の位置を決める
- 家具や家電の配置までイメージする
- 日当たり・風通しを考える
- 生活音に配慮する
- 担当者と納得いくまで話し合う
順番に解説します。
ポイント①:ライフスタイルから細かく検討する
間取りを決めるときには、まず自分たちのライフスタイルやライフプランを思い描くことが大切です。
ライフスタイルは家族ごとに異なるものなので、誰かにとって理想的な間取りであっても、自分たちにとっては使いづらいこともしばしばあります。
そもそも人数も家庭ごとに異なりますし、家という空間をどのように使いたいかも人それぞれです。
自分たちがどう生活したいのか、この点をしっかり間取りに落とし込むことは必要不可欠といえるでしょう。
ポイント②:動線を意識する
動線を意識することも大切です。家のなかでする動きには流れがあり、ある行動から別の行動に気持ちよく移れるかは、生活の快適さに直結します。
いちいち動きを妨げられている感覚に陥る間取りだと、生活していてそこはかとない不快感を抱くことになるでしょう。
特に家事動線はしっかりと考える必要があります。
なかでも、料理と洗濯は代表的な家事であり毎日行うことなので、できる限り負担をかけないよう設計しておくことが重要です。
ポイント③:収納・ コンセントや窓の位置を決める
収納やコンセント、窓の位置は、きちんとしたビジョンに基づいて決めることが大切です。
素人が間取りについて考えるとき、つい「空間をどのように確保するか」にばかり意識が向いてしまいがちです。
しかし生活していくうえで利便性を感じられるか否かは、収納の設計やコンセントの位置などの、補助的な要素にも大きく左右されます。
施工会社としっかり打ち合わせを重ね、細部まできちんと考え抜くことを怠らないようにしましょう。
ポイント④:家具や家電の配置までイメージする
家具や家電をどのように配置するかも、事前にしっかりイメージしておく必要があります。
もちろん実際に住み始めてから配置換えをすることもあるでしょうが、まずはきちんと近い将来の生活イメージを固めておくに越したことはありません。
またこの時点で、具体的にどの家具を購入するのかといったことも決めておくとよいでしょう。
ポイント⑤:日当たり・風通しを考える
日当たりや風通しは、生活空間が快適なものになるかを左右する大切な要素ですが、間取りを決める段階では計算するのが難しいかもしれません。
これらの要素については、プロである施工会社の意見をしっかり聞くことが重要です。
物の配置と違って、日当たりや風通りは後から変更するのが難しいものですよね。後悔しないよう、事前にビジョンを具体化させておきましょう。
ポイント⑥:生活音に配慮する
生活音に配慮することも忘れてはいけません。
たとえば静かな空間を設けたいのであれば、子供が遊ぶ可能性の高いリビングからは距離を置くべきでしょう。
大きな音の出る家電なども同様で、快適に過ごしたい場所からは遠ざけておくのが妥当です。
ポイント⑦:担当者と納得いくまで話し合う
どのような間取りにするにせよ、施工会社の担当者と納得いくまで話し合うことは必要不可欠です。
注文住宅は依頼者のイメージを実現させる方向で話を進めるものですが、ほとんどの場合、依頼者には専門知識がありません。
イメージを実現させるノウハウを持っているのは施工会社です。
場合によっては担当者の側から、実現の難しいアイディアに対する代替案や、純粋によりよいアイディアを提案してくることもあるでしょう。
その際に相手の意見を取り入れる柔軟性を持つことも、大切なことであるといえます。
注文住宅は施工会社選びが重要
注文住宅を建てる際には、施工会社選びに慎重になりましょう。
なぜならプロとして営業しているからといって、すべての施工会社が注文住宅に関する豊富なノウハウを持っているとは限らないからです。
たとえば注文住宅を承っているといっても、普段は限られた数パターンの間取りのなかから顧客に選んでもらうことを基本としているかもしれません。
その場合には、依頼者が自分の願望をどれだけ具体的に伝えても、それを実現させる確かな技術やリソースを施工会社側が備えていない可能性があります。
施工会社を選ぶときには、「注文住宅に強いことを公式サイトでしっかりアピールできているか」「口コミ評判がおおむね好評であるか」などを参考にしてみましょう。
おしゃれでこだわりのある注文住宅ならアットホームラボ
前項で解説した通り、優れた施工会社を選ぶのは、最初の関門であるといえます。
どれだけ素敵な住宅のイメージを持っていたとしても、施工会社にそれを実現させる力がなければ、絵に描いた餅でしかありません。
おしゃれでこだわりのある注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ弊社・アットホームラボまでお問い合わせください。
アットホームラボには、お客様ごとに異なる多種多様な注文住宅のご希望に、長年にわたって応えてまいりました。
コストパフォーマンスの高さを考慮することや、自然素材にこだわることなど、さまざまな要素をバランスよく備えた住宅をご提供できると自負しております。
注文住宅について真剣にお考えの方は、初めての方へを参考にしてみてください。
まとめ:注文住宅の間取りについて
注文住宅における間取りについて、その具体例や注意すべきポイントなどを解説しました。
注文住宅は依頼者が自分の望みを反映させることに本質のあるものです。
しかし基本的な知識のない状態で自由に考えたものには、実用性がないこともしばしばあります。
「快適な間取りとは一般的にどのようなものか」をある程度把握しておいて損はありません。
この記事を参考にして、自分なりの理想の間取りを具体的なイメージに落とし込めるようになっておきましょう。
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この記事の監修
アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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