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住宅にかかるランニングコストの一覧とその平均、抑え方についても解説

家づくりの知識2024.11.12

ランニングコストという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

ランニングコストとは、家を建てた後にも継続して必要となる費用のこと。

 

家を建てる時には、初期費用にばかり注目しがちです。

 

しかし、何十年も住み続けるには、ランニングコストについても考えなくてはなりません。

 

この記事では、ランニングコストの一覧と平均、抑え方について詳しく説明していきます。

 

ランニングコストについて正しく理解し、無理のない資金計画に役立ててくださいね。

 


 

 

住宅のランニングコストとは? 

ランニングコストとは、家に住み続けるために必要な費用です。

 

家を建てる前にかかる、土地代や建築費用などのイニシャルコストと違って、ランニングコストは家を建てた後に何十年間も払い続けるもの。

 

そのため、家を建てるときの状況だけでなく、数十年後の家族のライフプランを考慮し、将来を見越した資金計画を立てる必要があります。

 

家を建てる時には、意外と軽視しがちなランニングコストについて、まずは、何にどれだけの費用がかかるのか見ていきましょう。

 

 

住宅にかかるランニングコストの一覧と平均 

それでは、住宅にかかる代表的なランニングコスト5つについて説明していきます。

 

  • 固定資産税などの税金
  • 家のメンテナンス費用
  • セキュリティ費用
  • 火災保険や地震保険
  • 光熱費

 

順番に見ていきましょう。

 

 

固定資産税などの税金 

 

家を建てると毎年固定資産税の支払いが発生します。固定資産税は、賃貸では支払う必要がないお金なので、イメージがしにくい方も多いかもしれません。

 

固定資産税は、土地と建物の評価額によって決定するため、毎年支払う金額に変動があります。

 

例えば、家を建ててから近くに駅や商業施設ができて土地の評価額が上がると、それに伴い固定資産税も増額する可能性があるのです。

 

また、市街化区域に家を建てた場合には、上下水道の整備や街づくり費用として都市計画税が発生します。

 

家を建てる場所や建築費用によっても変わりますが、これらの税金の年間支払いの目安は、おおよそ10~20万円前後。結構大きな出費ですよね。

 

しかし、一定の条件を満たせば税負担の軽減措置があるため、しっかり活用していきましょう。

 

 

家のメンテナンス費用

 

家は少しずつ劣化していくもの。長く住み続けるためには定期的なメンテナンスが必要です。

 

特に外壁や屋根は常に雨や風にさらされて傷みやすい箇所であり、目安として10年前後でメンテナンスが必要。

 

費用もメンテナンス箇所によっては、100万円単位の費用がかかる場合があります。

 

メンテナンスを怠ると大規模な修理が必要になり、大きな費用がかかる場合もあるため、5年前後を目処に定期点検を行うのがおすすめです。

 

また、長く住み続ける家なので、家族構成の変化による間取りの変更や、加齢によってバリアフリーが必要になることも考えられます。

 

思わぬ事態にも対応できるように、長期的にかかるメンテナンス費用についても頭に入れておくことが大切です。

 

 

セキュリティ費用

 

大切な家を守るためには、最低限のセキュリティを整えておくべきでしょう。

 

対策としては、火災やガス漏れ、侵入などの異常を感知して警報を鳴らしたり、警備員が駆け付けたりするホームセキュリティがあります。

 

利用する場合、機器代や機器取付工事費などの初期費用の他、5,000円前後の月額料金が必要です。

 

また、屋外に防犯カメラを設置する場合にも24時間の電気代、故障すれば交換費用がかかります。

 

家を建てる時にはついつい見落としがちなセキュリティですが、安心して暮らすためには必要不可欠な費用です。

 

一戸建ては、マンションや賃貸と違って自分で防犯対策を行う必要があるため、予算の範囲でセキュリティにも費用をかける必要があります。

 

 

火災保険や地震保険

 

地震など災害の多い日本で暮らすには、万が一の事態に備えておくことが大切。一般的に家を建てると同時に入る保険は、火災保険と地震保険の2つです。

 

金額は、保険会社の商品や補償内容によっても変わりますが、2つ合わせておおよそ年間5万円前後。

 

火災保険という名前ですが、火災だけでなく風害、水害、落雷、雪などによる災害も補償の対象です。

 

ご自身の居住エリアが、どんな災害に見舞われる可能性があるのかを確認して、必要な補償を付帯するようにしましょう。

 

ただし、火災保険は地震が原因の火災は補償の範囲ではないことに注意してください。地震や噴火、地震による津波による損害については地震保険の加入が必要です。

 

地震による損害は額が大きくなることが多いため、可能であれば加入しておくことをおすすめします。

 

 

光熱費

 

家に住むと必ず払う必要のある電気やガスなどの光熱費。

 

マンションと比較すると、一戸建ては複雑な形状になることが多く、冷暖房費などの光熱費が高くなる傾向にあります。

 

光熱費は、月々5,000〜1万円の違いであっても積み重なると大きな差が生まれることに。

 

また、光熱費は導入する設備や住宅の性能によっても変動が大きいです。

 

例えば、高性能な建材や断熱材を使用し高気密高断熱の住宅にすることで、冷暖房効率が良くなり、光熱費が抑えられる場合があります。

 

初期費用はかかっても、今後数十年間の出費を考えれば、メリットが大きいとも言えるのではないでしょうか。

 

家を建てる時には光熱費などのランニングコストについても考えることが大切です。

 

 

戸建てとマンションのランニングコストを比較

戸建てとマンションでは、ランニングコストにどんな違いがあるのでしょうか。

 

以下の費用について解説していきます。

 

  • 火災保険料
  • 光熱費
  • 固定資産税
  • メンテナンス費用

 

 

戸建ての方が高いもの

戸建ての方が高いものは、以下の2つになります。

 

  1. 火災保険料
  2. 光熱費

 

火災保険料

マンションは鉄筋コンクリートのため、火災に強く、風害、水害などのリスクも戸建てと比べて少ないと考えられます。

マンションに比べて、戸建ては補償範囲の広い保険をかける必要があり、火災保険料も高くなります。

光熱費

同じ部屋数でも戸建ての方が、間取りが複雑になることが多いため、冷暖房費がかかり光熱費が高くなる傾向があります。

 

 

戸建ての方が安いもの

戸建ての方が安いものは、以下の2つになります。

 

  1. 固定資産税
  2. メンテナンス費用

 

固定資産税

固定資産税は、税法上、マンションの耐用年数は47年、戸建ては22年と定められています。

それ以降、固定資産税は最も低い金額となるため、長い目で見ると戸建ての方が安く済むことが多いです。

メンテナンス費用

マンションの場合、エレベーターや共有スペースの維持・管理費用の他、大規模修繕費用として積立金が毎月かかります。

また、大規模修繕の際には追加で費用の徴収が発生する場合も。戸建てでもメンテナンス費用はかかりますが、マンションよりは安く済むことが多いです。

 

 

住宅にかかるランニングコストの抑え方は?

ランニングコストは、家に住む限り支払い続ける必要があることがわかりました。

 

それでは、これから家を建てる場合、ランニングコストを抑えるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

ここからは、ランニングコストを抑えた家を建てるために重要な、5つのポイントをご紹介します。

 

 

方法①:高気密高断熱の住宅にする

 

断熱性能に優れた建材を使用し、高気密高断熱の住宅にすることで、外気の影響を受けにくくなり家の中の温度を一定に保つことができます。

 

その結果、冷暖房効率が上がり、光熱費が抑えられます。

 

また、玄関ドアや窓の性能を上げる、間取りをシンプルなものにすることも方法の1つ。

 

高気密高断熱の家は、光熱費が抑えられるだけでなく、家の耐久性も上がりメンテナンスの面でも費用を抑えることにつながります。

 

高気密高断熱の家については、こちらの関連記事を参考にしてみてください。

 

【関連記事】新潟で高気密・高断熱の家は必要?メリットや施工事例をご紹介

 

 

方法②:太陽光発電や蓄電池を導入する

 

太陽光発電を導入すると、発電した電気を自宅で使用し、余った分は電力会社に売ることができます。

 

また、太陽光発電だけでは発電した電気を貯められないため、蓄電池を設置することもおすすめ。

 

蓄電池を設置することで、昼間に太陽光発電で貯めた電気を夜に使えるため、電気代の節約や省エネにつながります。

 

太陽光発電の設置には都道府県や市町村が助成金や補助金を出している場合もあります。

 

導入を検討している方は、お住まいの自治体に確認してみるのも良いでしょう。

 

 

方法③:外壁に断熱材や断熱効果のある塗料を使う

 

外壁に使う断熱材や塗料を断熱性能の高いものにすることで、家の中の温度変化を抑える方法です。

 

高性能な断熱材や、断熱効果のある塗料は、外からの熱を遮断し家の中の熱を逃げにくくする効果があるため、暑さと寒さ両方の対策ができます。

 

家の断熱性がアップすると、冷暖房の効率が良くなるため、光熱費を押さえることに繋がります。

 

断熱性能が低いと、夏は暑く冬は寒くなり住みにくい家になってしまうため、外壁の材料はこだわって選ぶことをおすすめします。

 

 

方法④:屋根の温度変化を少なくする設計にする

 

屋根は、夏は太陽の光を浴び続け、冬には雪が積もるなど温度変化が大きい場所であり、光熱費にも多大な影響を与えます。

 

複雑な形状にすれば、その分屋根の表面積が増え、屋根からの温度変化による影響も大きくなります。

 

また、複雑な形状の屋根は、光熱費だけでなくメンテナンス費用も高くなる傾向があるため、できるだけ凹凸のない形状にすることが重要です。

 

併せて、断熱性の高い屋根材を選ぶことで、屋根の温度変化を抑えることもできます。

 

 

方法⑤:シンプルな間取りにする

 

間取りに関しても、複雑なものや部屋数が多すぎると光熱費がかさみます。

 

また、外壁や屋根も間取りに合わせて複雑な形状になるため、メンテナンス費用がかかるなどしてランニングコストが高くなってしまいます。

 

ランニングコストを抑えるためには、総二階と呼ばれる1階と2階がほぼ同じ作りのシンプルな間取りがおすすめ。

 

理想の間取りは叶えつつも、長く住み続けるために重要なランニングコストについても考慮して、設計を進めるようにしましょう。

 

【関連記事】シンプルな家の間取りをご紹介!無駄を省いたおしゃれなお家

 

 

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また、断熱材には、一般的な住宅で使用される「グラスウール」と比べて高い断熱効果を持つ「ウレタンフォーム」または「フェノールフォーム」を採用しています。

 

室内の温度差を最小限に保ち、省エネルギーで快適な住まいを実現します。ランニングコストを抑えられる家をご提供しています。

 

さらに、お引渡し前には全棟気密測定を行い、性能を数値化するようにしています。

 

アットホームラボの家づくりについて詳しく知りたい方は、初めての方へをご参照ください。

 

 

まとめ:住宅のランニングコストについて

大切な家に長く住み続けるためには、建築時にかかる初期費用だけでなく、ランニングコストを意識した家づくりをすることが重要です。

 

税金関係やメンテナンス費用を含めて、いつどのくらいの費用が必要になるのか把握し、無理のない資金計画を立てるようにしましょう。

 

毎月の負担になる光熱費については、間取りの工夫や太陽光発電を導入するなどして、できる限り抑えられるように対策をすることが大切です。

 

アットホームラボでは、設計士と直接、間取りやお金の相談ができる無料相談会を開催しています。

 

新潟県近郊で注文住宅を検討している方はぜひ、お気軽にご予約ください。

 

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この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!

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