間取り図の見方を紹介!略語や表示記号、チェックするポイントも解説
家を探しているときに必ずチェックしなければならないのが、間取り図です。
間取りは住む家を決定するうえで重要な要素であり、間取り図を読むことは必須であるといえるでしょう。
しかし間取り図には、わかりにくい略語や表示記号がたくさん使われています。
見慣れていない方が面食らってしまうケースも多いのではないでしょうか。
この記事では間取り図の見方を紹介していきます。
代表的な略語や表示記号の意味を解説し、間取り図を見る際に押さえておくべきポイントを解説します。
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間取り図を見る際に覚えておくこと
間取り図は、住まいのプランを図面にしたものです。間取り図を見ることで、住まいの全体像をつかめます。
しかし、初めて見る方はわかりにくい略語や表示記号で戸惑ってしまいがちです。
まずは、以下の略語や表示記号を覚えておく必要があるでしょう。
間取り図は部屋の大きさのほかに、収納スペースの位置や大きさなどもチェックできます。
収納スペースが多い家は生活しやすくなるだけでなく、不要なものを片付けられるため部屋がすっきりと見えるようにもなります。
部屋だけでなく収納スペースなどにも注目することが大切です。
また具体的なことは後述しますが、窓やドアのタイプについてもチェックする必要があるでしょう。
引き戸や引き違い窓であれば前後に面積が必要なく、省スペース化が可能になるといった判断ができます。
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窓の高さなどはわかりにくい
間取り図は家に関するほとんどの情報が詰まっています。しかしなかには読み取れないものもあります。
その代表的なものとして、窓の高さが挙げられるでしょう。
窓が横にどれくらい広いかは間取り図を見れば一目瞭然ですが、縦の長さがわからないので、具体的な開放感は間取り図からはつかめません。
窓の大きさは居住空間の快適さを決める重要な要素です。太陽の光をどれくらい取り込めるかも、窓の大きさによって決まります。
これは部屋の明るさに直結し、住み心地に大きな影響を与えるでしょう。
間取り図でわからない情報を補うには、建物を真横から見た立面図や断面図を利用しましょう。
立面図であれば具体的な窓の高さがしっかり把握できるので、実際そこに住む状況をよりはっきりとイメージできます。
間取り図に使用される略語や表示記号
以下の略語や表示記号は、間取り図でよく使われます。
この機会にしっかり覚えておき、間取り図を目にしたとき、すぐに部屋の様子をイメージできるようになっておきましょう。
洋6帖
洋6帖とは、畳6枚ぶんの広さの洋室という意味です。
洋室なので実際には畳を使っていませんが、広さの単位として畳の概念を用いています。
和6帖
和6帖とは、6枚の畳が敷かれている和室のことです。
一般的に畳は長いほうの辺が180cm、短いほうの辺が90cmです。部屋の広さに合わせて畳の大きさを決めるケースも多いので、正確な広さは測れません。
PS
PSとはパイプ・スペースの略です。ガス管や電気ケーブル、給排水管などが入っているスペースを指します。
キッチンやトイレといった水回りの近くによくみられます。
PSは建物の外壁と内壁の間、天井と床の間、階段や廊下の壁の中などに設置されます。
間取り図によって機器の配置や取り付け位置を決めることで、効率的な施工やメンテナンスを行えます。
K
Kとはキッチンの略です。専用の台所を指します。ひとり暮らし用のアパートは「1K」と表示された間取りになっていることが多いですね。
キッチンには、コンロやシンク、収納スペースが必要になります。
そのため、間取り図上でもきちんとキッチンがどの位置で、どれくらいの広さがあるのかを示す必要があります。
UB
UBとはユニットバスの略で、日本語でいえば浴室のことです。
お風呂・トイレ・洗面台が一体となっているタイプもあれば、それぞれが独立してユニット化されたものもあり、どちらもUBと表示されます。
WC
WCとはウォーター・クローゼットの略で、要するにトイレのことです。大きさは建物によってまちまちです。
WCと一言で表しても、便器、便座、タンク、フラッシュ機構などが備わっています。
形状もさまざまで、節水型のトイレや手洗い場が一体となっているトイレもあります。
バルコニー
バルコニーとは、部屋の外に張り出した縁台・露台のことです。
ひさしがついているケースが多く見られます。ベランダと表示されている場合もあります。
MB
MBとはメーターボックスの略で、電気・ガス・水道の検針用メーターが入っているスペースのことです。
メーターボックスは家庭の電気やガスの使用量を測定するために設置されています。
それぞれ契約している電気・ガス・水道会社の定めているメーター料金の計算に使用されます。
DK
DKとはダイニングキッチンの略で、キッチンとダイニングが一体化した部屋を指します。
二つの用途を兼用するためのスペースであるため、ある程度の広さと機能を備えています。
DKは食事や料理するスペースが広いため、家族が集まって食事したり、くつろいだりするための場所として使われます。
家族が心地よく過ごすには欠かせない要素のひとつですね。
S
Sとはサービススペースの略で、家具や衣類などを収納する部屋のことです。
クローゼットや棚、引き出しなどさまざまな形状があります。
上手く活用することで、部屋の中をスッキリさせられ、生活感も出にくくなります。
CL
CLとはクローゼットの略で、主に衣類を収納するスペースを指します。いわゆる押入れとは区別されていることがほとんどです。
クローゼットは部屋のスペースを有効的に活用し、スッキリ整理する役割があります。
洋服だけでなく、靴やバッグ、アクセサリーも収納できるので、間取り図を見る際にはクローゼットの大きさ・位置に注意して見ましょう。
LDK
LDKとはリビング・ダイニング・キッチンの略で、その名の通り居間・食堂・台所が一体化した部屋のことです。
3つの目的をすべてこなせるようになっているので、間取り図全体のなかでもっとも広いスペースであることがほとんどです。
間取り図を見る際にチェックすべきポイント
間取り図を見る際には、以下のポイントに注目しましょう。
ポイント①:プラン全体
住宅の外観や、敷地の配置、南向きなど、住まい全体の配置を確認しましょう。
トータル的に確認することで、建物全体の印象や、日当たり・風通しの良さなどをある程度つかめます。
ポイント②:敷地境界線
間取り図の周囲を囲んでいるラインは敷地境界線と呼ばれています。
文字通り敷地の境界線を示すものであり、具体的な土地の広さがこれによってわかります。
敷地境界線がどのように設定されているかによって、プライバシーや騒音対策などが異なるため、注意が必要です。
ポイント③:方角
住まいの方角によって、日当たりや風通しが変わります。
間取り図を見る際には、方角にも注目しましょう。
たとえば南向きであれば、日当たりや風通しがよくなるため、快適な生活が送りやすくなるでしょう。
ポイント④:サイズ
建物のなかの間仕切りや、壁のあいだの距離などもチェックする必要があります。
図面上の寸法を示す際、使われている数字は壁芯といって、壁の厚みの真ん中からの距離を示していることがほとんどです。
そのため、見た目の感覚と数字が一致しないこともあるので注意しましょう。
ポイント⑤:扉の位置や種類
扉の位置や種類によって、部屋の使い勝手が変わります。
たとえば引き戸であれば、スペースの有効活用ができ、開閉も楽になるといった考え方ができます。
ポイント⑥:キッチンや玄関の動線
キッチンや玄関の位置によって、動線が変わります。
間取り図を見る際には、キッチンや玄関がほかのどの部屋にどのようにつながっているかに注目しましょう。
たとえば、キッチンがリビングに面している場合は、料理しながら家族とのコミュニケーションがしやすく、快適な生活が送れるといったことが想定できます。
ポイント⑦:窓の位置や数
窓の位置や数によって、日当たりや風通しが変わります。
間取り図を見る際には注目するべきポイントです。
南向きに窓が多い場合は、日当たりがよく、冬場でも暖かいことが予想できます。
ポイント⑧:敷地内の段差
敷地内に段差があると、住まいの外観やプランに影響を与えます。
たとえば段差によって、庭やテラスなどの配置が限定されるため、注意が必要です。
ポイント⑨:収納
収納スペースは、住まいの使い勝手に大きく影響します。
間取り図を見る際には、収納スペースや位置や数にも注目しておきましょう。
収納スペースが十分であれば、部屋のなかをすっきりと保ちやすくなります。
収納スペースが少ないのであれば、収納家具を工夫する必要などが出てくるでしょう。
自分好みの家を建てるなら
自分好みの住まいを手に入れるためには、まずは自分が求める住まいの条件を明確にすることが大切です。
家の間取り図を確認する際には、日々の生活スタイルや将来のライフプラン、家族構成などを踏まえ、細かなニーズにも目を向けてチェックしましょう。
住まいを建てる際には、不動産会社や設計事務所に相談することが必須となります。
プロの視点からアドバイスを受けることで、自分自身では気づかなかったポイントや、よりよいアイディアを得られるでしょう。
弊社・アットホームラボでは、お客様が理想の住まいを実現できるよう、誠心誠意お手伝いさせていただいております。
アットホームラボのスタンスと、住まいづくりのための基礎知識をわかりやすくまとめたページをご用意しましたので、興味のある方はぜひご一読ください。
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まとめ
間取り図の見方を説明するとともに、どのようなことを考えて部屋の構造をチェックするべきなのかを解説しました。
間取り図を見る際には、略語や表示記号を理解するだけでなく、プラン全体や各部屋の動線、収納スペースなどをチェックすることが重要です。
自分好みの家を建てるためには、自分のライフスタイルにあっているかを慎重に見極める必要があります。
住宅メーカーや建築士との相談を通じて、自分に合った家を建てるためのアドバイスをもらいましょう。
この記事を参考にして、間取り図からおおよその家のイメージを把握できるようになっておきましょう。
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この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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