注文住宅の打ち合わせのコツ8選と注意点についてわかりやすく解説
注文住宅は、すでに完成しているものを購入する建売住宅とは異なり、時間をかけてじっくりと自分の希望を落とし込んでいくプロセスが重要となります。
その際に欠かせないのが、施工業者との打ち合わせです。
依頼者が自分で建物を建てるわけではないので、自分の意図をしっかりと伝えなければいけません。
しかし、初めての家づくりの場合、何回打ち合わせが必要なのか、どのような点に注意すべきかなど気になることが多々あると思います。
この記事では、注文住宅を建てるときの打ち合わせのコツや流れ、注意点などについてわかりやすく解説します。
注文住宅を建てる際には打ち合わせが重要
注文住宅を建てる際に、施工業者側の担当者との打ち合わせは避けては通れないものです。
依頼者はほとんどの場合、建築について素人といえるでしょう。
依頼者の頭のなかにどれほど豊かなイメージがあったとしても、それを自分だけで形にするわけではありません。
つまり、注文住宅を建てる際には、依頼者のイメージを施工業者にきちんと伝えることが必要不可欠となります。
打ち合わせを何度も重ねることで、依頼者と施工業者が同じイメージを共有できるようになります。
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注文住宅の打ち合わせのコツ8選
注文住宅の打ち合わせのコツとしては、以下の8つが挙げられます。
- 事前準備をしっかりとする
- どんな施工業者なのか知る
- 疑問を残さないよう、わからないことは質問する
- 受け入れるべきところは受け入れる
- 写真でイメージを伝える
- 打ち合わせの記録を取る
- 数日に分けて打ち合わせを行う
- 他社のプラン・見積もりと比較する
順番に見ていきましょう。
コツ①:事前準備をしっかりとする
事前準備をしっかりしておくことは、打ち合わせを円滑に進めるうえでとても大切です。
ほとんどの人にとって、注文住宅の打ち合わせは初めての経験のはずです。不慣れなことだらけだと予想されます。
しかし、時間は有限なので、そのなかで効率的に進めていかなければいけません。
そのためにはできる限りの準備をする必要があります。
事前にできる準備としては、以下のことが挙げられます。
- 予算をある程度決めておく
- どのような住宅にしたいかという希望に優先順位をつけておく
- あらかじめ思いついた質問をチェックリストにまとめておく
コツ②:どんな施工業者なのか知る
注文住宅の建築をお願いする施工業者が、具体的にどのような業者であるのかを知っておくことも、打ち合わせを円滑にする上では役立ちます。
初回の打ち合わせ時には、相手の施工業者に以下のことを尋ねてみましょう。
- どのような強み(得意不得意)があるのか
- 会社としてどのようなこだわりを持っているのか
- 希望する工法について実績はあるのか
もちろん依頼者は素人ですから、専門的な細かいところまで理解できるわけではありません。
しかしある程度の概要をつかんでおくことで、相手に何が要求できて何が要求できないのか、おおまかなところを把握できます。
これにより、打ち合わせをスムーズに進めることが期待できます。
コツ③:疑問を残さないよう、わからないことは質問する
少しでも疑問に思うことはすべて質問し、自分のなかで納得できるようにしましょう。
専門用語や工法など、わからないことが数多くあると思います。
その場合には必ず1つ1つの意味について質問し、疑問をすべて解消していってください。
これにより、後々起こるかもしれないトラブルを防ぐことができます。
コツ④:受け入れるべきところは受け入れる
注文住宅は依頼者の希望通りに建てるものではありますが、すべての要望が通るわけではありません。
さまざまな理由から実現不可能な場合もあります。
また、依頼者の素人考えでは最良だと思っていたものが、プロの目から見るとそうではなく、よりよい形を提案されることもあるでしょう。
このような場合に、業者側の意見をきちんと受け入れる柔軟さも、打ち合わせにおいては大切な要素です。
強い意志を持つのは悪いことではありませんが、頑固になってはいけません。
受け入れるべきところは受け入れていきましょう。
コツ⑤:写真でイメージを伝える
写真でイメージを伝えると、言葉だけで伝えるよりはるかにこちらの意図が相手に正確に伝わります。
間取りについては、写真が非常に効果的といえるでしょう。
間取りに関する打ち合わせを行う際、主に平面図を見ながら話を進めていきます。
しかし、言葉でどれだけイメージを伝えようとしても、伝えきれない部分がどうしても発生するでしょう。
ここで自分のイメージを表現する写真を見せて「このような感じにしたいです」と伝えることで、イメージの共有は一気に強固なものになります。
コツ⑥:打ち合わせの記録を取る
打ち合わせの記録は、忘れずに取っておくようにしましょう。
議事録をつけるのでもいいですし、スマートフォンで録音しておくのでも構いません。
なぜ記録が必要かといえば、打ち合わせにおいては「言った・言わない」の問題が発生しやすいからです。
問題がこじれてしまった場合、着工寸前まで打ち合わせを進めていたとしても、そこで話が終わってしまう可能性もゼロではありません。
記録を取っておくことで、情報が正確に管理されます。
お互いの認識のずれも減少し、しっかりと意思決定を共有できるようになるでしょう。
ただし、きちんと相手の許可を得ておくことをおすすめします。
「隠し録り」は、それ自体がトラブルの元となりかねないからです。
コツ⑦:数日に分けて打ち合わせを行う
数日に分けて打ち合わせするのも、コツの1つといえます。
1日で打ち合わせを終わらせようとすると、質問すべきことを質問できなかったという事態が起きやすいからです。
打ち合わせは時間がかかるものであることをあらかじめ受け入れたうえで、じっくりと数日かけて、お互いの認識をすりあわせていきましょう。
コツ⑧:他社のプラン・見積もりと比較する
他社のプランや見積もりと比較するのも、打ち合わせにおいては重要です。
依頼者は素人であることがほとんどなので、担当者から提示された見積もりが妥当なものなのか、正しい判断ができないからです。
ただし、注文住宅を建てるにあたっては、見積もりを出してもらうまでにもある程度のプロセスを踏まえなければいけません。
あまり多くの業者の見積もりを取ろうとすると、大きな労力が必要となってしまいます。
見積もりを取る数は、ほどほどにとどめておきましょう。
打ち合わせの回数や期間は?
打ち合わせの妥当な回数や期間は、注文住宅について依頼してから実際に住み始めるまでのフェーズごとに異なります。
ここでは以下の3つに分けて解説します。
- 工事開始前
- 建築中
- 引き渡し
工事開始前
工事開始前の打ち合わせがもっとも重要なので、時間をかけてじっくり行いましょう。
施工業者に任せた場合は数が少なくなりがちですが、依頼者に強いこだわりがある場合には、納得のいくまでこの段階で打ち合わせを繰り返すべきです。
納得のいくまで打ち合わせすることが多いので、数十回打ち合わせすることもあります。
工事が始まってからではやり直しできないこともあります。
疑問をすべて解消し、依頼者と施工業者で認識の齟齬を限りなくゼロに近づけることが大切です。
建築中
建築中の打ち合わせは主に「計画通りに進んでいるか」「変更点はないか」といったことがテーマとなります。
依頼者の新たな要望があったり、施工業者が思ったように作業を進められない場合には、問題を解決すべく打ち合わせを重ねる必要があるでしょう。
反対に何事もない場合には、このフェーズの打ち合わせはそれほど必要ないといえます。
引き渡し
最終確認の意味も含めて、引き渡しのタイミングで打ち合わせます。
この段階で打ち合わせを数多く重ねることはほとんどありません。
通常は1回、多くても2回といったところでしょう。
注文住宅の打ち合わせで注意すべき点
注文住宅の打ち合わせで注意すべき点としては、以下の2つが挙げられます。
- 担当者とイメージをしっかり共有する
- 予算や要望は最初に決めておく
1つずつ見ていきましょう。
注意点①:担当者とイメージをしっかり共有する
担当者とイメージを共有することは、打ち合わせの第一の目的といっても過言ではありません。
依頼者の頭の中にある完成イメージを、可能な限り100%に近い形で施工業者側も認識している、という状態が理想です。
誤解の生まれにくい言葉や写真などで、できる限り細かく自分のイメージを伝えましょう。
担当者の言葉の意図を正確に汲み取ることも重要となります。
注意点②:予算や要望は最初に決めておく
予算や要望は、最初の打ち合わせの前に決めておきましょう。
これらは打ち合わせで決めるたぐいのものではなく、あくまでも依頼者個人の事情によって決まります。
予算や要望が最初からはっきりしていれば、打ち合わせは初回からスムーズに進みます。
全体の進捗を早めるためにも、自分だけで用意できるものについてはなるべく早い段階で用意しましょう。
施工業者選びが大切
注文住宅を建てるにあたっては、施工業者選びがとても大切となります。
なぜなら、業者ごとにノウハウに違いがあり、そもそも思ったようなサービスを受けられない業者もあるからです。
施工業者の選び方としては、以下の条件を満たすところを選んでみましょう。
- 土地探しや資金計画の段階から、パートナーとして協力してくれる
- 地域の気候や環境などを熟知していて、地元の不動産業者や職人と丁寧に関わっている
- モデルハウスなどで実際の建物を確認できる
- アフターフォローの体制がしっかり整っている
上記をすべて満たす施工業者であれば、まず問題ありません。このあたりをしっかり確認していきましょう。
注文住宅ならアットホームラボ
注文住宅を建てるにあたっては、さまざまな課題があります。
自分で自由に決められるというのは、自分で決めなければならないことが多いという意味ですし、それゆえにトラブルが発生する可能性も少なくありません。
苦労せずに望み通りの注文住宅を建てたいのであれば、豊富なノウハウに基づいて顧客に寄り添ったサービスを提供する施工業者の存在が不可欠となります。
注文住宅を建てたいとお考えの方は、ぜひ弊社・アットホームラボまでお問い合わせください。
アットホームラボは、これまで数多くの注文住宅の建築に関わってまいりました。
そして、多くのお客様にご満足いただいた実績があります。
その過程で培ってきたノウハウのすべてを活かし、お客様1人1人のご希望に沿ったサービスを提供いたします。
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まとめ
〜注文住宅の打ち合わせのコツ8選と注意点に関して
注文住宅における打ち合わせの重要性やコツ、注意点などについて解説しました。
何事にもいえることですが、自分のなかにたくさんのイメージがあり、それを誰かと共有しなければならないとき、打ち合わせは必要不可欠なものとなります。
自分のイメージを正確にかつ誠実に伝え、同時に相手からのフィードバックをきちんと汲み取ることで、誤解が生まれないよう努めなければいけません。
ましてや注文住宅を建てるのは一生に一度あるかないかのことであり、失敗はできません。
ほかのこと以上に、綿密で慎重な打ち合わせを心がけるべきでしょう。
この記事を参考にして、注文住宅を建築する際にスムーズな打ち合わせができるようになってください。
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この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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