注文住宅の後悔事例11選!対策と事前に知っておくべきポイントを解説
注文住宅は間取り、内装、外観、設備等、施主の希望に合わせて自由に設計できます。
しかし、多くの人にとって家づくりは初体験となるため、思わぬところで失敗して後悔が残ってしまったというケースも多々あります。
そこで、この記事では注文住宅で後悔した事例11選とその対策、そして事前に知っておくべきポイントを解説していきます。
理想の注文住宅を手に入れるため、よくある失敗事例を参考に対策をしていきましょう。
【場所別】注文住宅の後悔事例11選と対策
まずは、注文住宅で失敗してしまった!という事例11選を場所別に紹介していきます。
【玄関】:シューズクロークを作らなかった
靴だけでなく、コート、ベビーカーや遊具、アウトドア用品、ペット用品、スポーツ用品等、外で使う様々なものを収納できるため利便性が高いシューズクローク。
しかし、ある程度の広さが必要になることから、設置を断念する方も少なくありません。
その結果、玄関周りが片付かなかったり、室内に収納場所を作らなければいけなくなったりして後悔する方も多いです。
玄関周りをスッキリとさせたいなら、シューズクロークは必須と言えるでしょう。
【関連記事】シューズクロークは間取りが大切!必要な広さや施工事例をご紹介
【照明】:必要な場所にスイッチがついていない
照明スイッチは当然のように「部屋にあるもの」と考えるため、注文住宅を建てる際に深く検討しない方が多いです。
しかし、いざ暮らし始めてみると使いやすい場所にスイッチがなく、不便に感じてしまうことも少なくありません。
例えば、ドアを開けたときに照明のスイッチがドアで隠れてしまう、出入り口が2カ所あるのにスイッチを片方にしか設置しなかった等のトラブルはよく耳にします。
照明のスイッチはささいな問題に思えるかもしれませんが、日々の生活でストレスになるためよく考えて設置しましょう。
なお、コンセントの位置や数も「忘れられがちだけど注意が必要なもの」のひとつです。
【壁紙】:タイルの壁で掃除が大変
壁紙の代わりにタイルを貼るとおしゃれな雰囲気になるため、浴室や洗面所、キッチンで使う方が増えています。
もちろんデザインも大切ですが、同時に考えて欲しいのが日々のメンテナンス。
実は、タイルの目地部分にカビが生えやすく、掃除がしにくいというデメリットがあります。
また、濃い色のタイルを選ぶと、白いカルキ汚れが目立ってしまうことも多いです。
タイルを選択する際には、掃除することまで考えて選ぶようにしてください。
【壁紙】:派手な壁紙が部屋に合わない
壁紙選びは、家づくりの中でもセンスが問われるもののひとつです。
小さなサンプルだけを見て柄物の壁紙に決めたけれど、実際に貼ってみたら予想以上に派手になってしまったというケースは少なくありません。
壁紙は面積が大きければ大きいほど、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えてしまいがちです。
そのため、壁紙を決めるときは、できるだけ大きめのサンプルを見るようにしましょう。
各壁紙メーカーのショールームへ足を運ぶのもおすすめです。
【お風呂】お風呂と玄関が離れている
小さなお子さんがいる家庭の場合、玄関からアクセスの良い位置にお風呂場を配置しておけば良かったという方は多いです。
外でたくさん遊んで泥だらけになってしまったときでも、お風呂場と玄関が近ければすぐに洗いに行けます。
汚れた姿で家の中をウロウロしなくて良いのは、子育て世帯にとって大きな利点。
なお、玄関近くに浴室を設置する場合、玄関から脱衣所が見えないようにする等の工夫をしましょう。
【お風呂】:浴室内のテレビは使わない
浴室にテレビがついているモデルルームを見ると、湯船にゆっくり浸かりながらテレビを見ることに憧れますよね。
しかし、設置したけれど意外と使わなかったというケースも耳にします。
近年では安価なポータブルテレビも増えてきているので、本当に浴室内に据え付けのテレビが必要なのか、ライフスタイルを踏まえてしっかり検討してください。
【脱衣所】:十分な収納を作らなかった
居住空間の広さを重視して収納スペースを少なくしてしまうと、後々収納スペースが足りなくなってしまうことがあります。
特に、お風呂場の脱衣スペース、洗面所、人が多く集まるリビングは限られた空間を有効活用することが大切。
せっかく居住空間を広くとっても、収納家具を置くことになっては本末転倒です。
各部屋で使用したいものや収納したいものを事前にピックアップし、どれくらいの収納スペースが必要になるのかを検討しましょう。
【間取り】:子供部屋がリビングの真上にある
2階建て以上の注文住宅を建築する場合、リビングの真上に子供部屋を配置してしまって後悔したという声は多いです。
特にお子さんが小さいうちは飛んだり走ったりすることもあるため、テレビを見ているときや、来客時に音が気になって困ったという話も少なくありません。
間取りを考える際には、生活音も意識してみてください。
【吹き抜け】:2階のスペースが狭くなった
開放感がある、上下でコミュニケーションが取りやすい、通気性が確保できる等、多くのメリットがある吹き抜けスペース。
しかし、吹き抜けを作る=2階の床面積が減るということです。
少人数の家族構成ならばそれほど問題はないかもしれませんが、家族が多ければ個人が必要とするスペースもそれだけ増えます。
部屋の広さや収納スペースがしっかりと確保されているかを確認してから決めましょう。
【キッチン】:キッチンの高さが合っていない
システムキッチンの標準的な高さは85cmと言われています。
しかし、標準サイズだからという理由で高さを決めてしまうと後悔することになりかねません。
キッチンは、高すぎても低すぎても使いにくい上、無理な姿勢を続けると腰に負担がかかってしまいます。
キッチンを最も使う人の身長をベースに、高さを決めるようにしましょう。
【キッチン】:パントリーと冷蔵庫の位置が離れている
食品や調味料を保管しておくパントリーですが、スペースの関係でキッチンや冷蔵庫から離れた場所に作って後悔している方も多くいます。
キッチンで使うものを収納しておく場所なので、調理中にサッと取りに行ける距離が理想。
せっかく作ったパントリーが使い勝手の悪い場所になってしまわないよう、納得できるまで間取りを検討するのがおすすめです。
【後悔しない】注文住宅を建てる前に知っておくべき6つのポイント
マイホームは人生で何度も建てるものではありません。そのため、初めての出来事に戸惑うことも多いのではないかと思います。
ここでは、注文住宅で後悔しないよう、事前に知っておくべき6つのポイントを解説します。
- 長期的に使うことを前提に設計する
- 建築費用は減算方式で考える
- 住宅会社は数社見学して選ぶ
- 事前に譲れない条件を決めておく
- 打ち合わせに時間をかける
- 事前学習をしておく
ポイント①:長期的に使うことを前提に設計する
一度家を建てたら、そう簡単には建て替えができません。
そのため、間取りを決める際は、現在の家族構成やライフスタイルだけでなく、将来のことにも配慮しましょう。
例えば、将来的には子供が増えるかもしれません。また、年を取ればバリアフリーへの対応も必要になります。
長期的に使うことを前提に、少し先の未来を想像しながら設計していくことが大切です。
ポイント②:建築費用は減算方式で考える
注文住宅のメリットは、自分たちが好きなようにカスタマイズできる点です。
最初の段階でコストセーブを意識しすぎて最低限の設計にし、必要に迫られて後々追加することになると、結果的に予算オーバーになりかねません。
そのため、まずは理想の家を設計し、そこから不要なものや妥協できるものを削っていく「減算方式」で考えるようにしましょう。
ポイント③:住宅会社は数社見学して選ぶ
注文住宅を建築する際、どの会社に依頼するかは重要なポイントです。
住宅会社によって得意な分野、こだわりのポイント、取り扱っている商品、かかる費用が異なります。
そのため、必ず複数社を比較検討し、積極的にモデルハウスに足を運ぶようにしましょう。
自分たちに合う住宅会社選びが、理想の家づくりへの第一歩です。
【関連記事】工務店で家を建てるメリット・デメリット|ハウスメーカーとの違いを合わせて解説
ポイント④:事前に譲れない条件を決めておく
家づくりは迷うことが多いです。また、つい様々な設備やオプションを盛り込みすぎて、予算オーバーになってしまうこともあります。
そのようなときは、上記で紹介してきた失敗例を参考に「自分たちならどうするか」「どのような選択をしたら後悔しないのか」という観点から決めていくようにしましょう。
事前に、譲れない条件を家族間ですり合わせておくことも大切です。
ポイント⑤:打ち合わせに時間をかける
マイホームは人生にとって大きな買い物です。そのため、わからないことや気になることをそのままにしたり、自己判断したりするのはNG。
後悔しないためにも、住宅会社との打ち合わせは妥協せず、納得ができるまでしっかりと話し合いましょう。
ポイント⑥:事前学習をしておく
理想の住まいを具体化するためには、注文住宅に関する基礎知識を事前に得ておくことも大切です。
まったく知識がないままに住宅会社と打ち合わせをすると、必要以上に時間がかかる上、いざというときに判断ができません。
また、住宅展示場やモデルハウスに足を運んでみるのもおすすめ。
実際の建物のイメージや設備、オプション等を確認できるため、イメージがしやすくなります。
まとめ:注文住宅を後悔しないための対策について
今回は、過去のお客さまの声等を参考に「注文住宅の後悔事例11選」をご紹介しました。
注文住宅は自由に設計ができるからこそ、どこにお金をかけ、どこを削るかは人それぞれです。
住みはじめてから後悔しないためには、あらかじめ様々な失敗例を学んでおくことが重要と言えるでしょう。
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この記事の監修
アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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