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平屋は夏が暑くて冬は寒い?それぞれの理由と対策についてわかりやすく解説

平屋2024.08.08

ワンフロアや吹き抜けなどを設置して、広々と暮らせるのが平屋の魅力です。

 

バリアフリー設計にすれば車椅子の方も生活しやすく、広々した空間はファミリーにもぴったり。

 

機能性やデザイン性に優れている平屋は、シニア層はもちろん、近年では若い世代の人にも好まれることが多くなりました。

 

しかしながら、平屋というと夏は暑く冬は寒いと言われることも多いもの。

 

なぜ平屋は暑さ・寒さを感じやすいと言われるのでしょうか。この記事では、その理由と対策を詳しく解説します。

 


 

 

平屋は夏が暑くて、冬は寒い?

 

平屋は2階がない分、屋根の高さが低く、地面と接する床面積が大きいという特徴があります。

 

居住スペースのすぐ上が屋根になるため、吹き抜けにして開放感のある設計にするのも良いでしょう。

 

一方で、屋根が低いため居住スペースと近くなり、屋根からの熱が伝わりやすくなります。

 

また、床面積が広く開放感があるのは平屋の大きな魅力のひとつ。

 

しかし、面積が広いからこそ、風通しや日当たりが悪くなることもあります。

 

平屋ならではの良さでもある部分が、暑さ・寒さの原因になるようです。その理由を詳しく解説します。

 

【関連記事】平屋とは?メリット・デメリット、施工事例を紹介します

 

 

平屋の夏が暑い理由

平屋の夏が暑い理由は、屋根や風通しの悪さによるもの。

 

屋根の面積の広さや、ワンフロアだからこその風通しの悪さが、夏の暑さの原因です。

 

具体的な暑さの理由を見ていきましょう。

 

 

理由①:屋根の熱が伝わりやすい

 

平屋は2階建ての家と比べて、屋根面積が広いのが特徴です。

 

屋根面積が広い分、夏の日差しに晒される面積も広くなってしまいます。

 

夏の日差しに照らされた広い屋根から熱が室内に入り込み、家全体の暑さに繋がってしまうのです。

 

また、屋根と生活スペースが近いのも理由のひとつ。古い戸建て住宅において屋根裏部屋が暑くなってしまうのと同様に、太陽熱を吸収した屋根に近い分、暑さを感じやすくなります。

 

平屋の場合も、屋根からの熱を遮る上層階がありません。したがって、屋根のすぐ下にある生活空間全体が暑くなってしまうのです。

 

 

理由②:風通しが悪い

 

暑さや湿気には風通しの良さが大きく関係します。

 

空気には、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れる性質があります。

 

住宅にもこの性質を利用して、風の入り口を低い位置に、出口を高い位置に設置することで、風通しの良い家ができるでしょう。

 

2階建て住宅であれば1階から2階へ風が抜ける設計にすることができますが、平屋の場合だとそれができません。

 

窓を多く設けたとしても、ワンフロアで面積が広い分、風が通りにくくなります。

 

また、2階建て以上の建物に囲まれている場合は、そもそも風自体が入りにくいため、さらに風通しが悪くなるでしょう。

 

窓が設置できない平屋の中心部には特に熱がこもりがち。エアコンで室温調整はできますが、空気の循環がしにくいため、空気が淀みやすいのも注意点です。

 

 

平屋の冬が寒い理由

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平屋の冬が寒い理由は、夏の暑さと同様、平屋の特徴によるもの。

 

広い面積や間取りによって、寒い外の影響を受けやすくなることが主な原因です。

 

平屋の特徴と合わせて寒さの理由を見ていきましょう。

 

 

理由①:空間が広い

 

広々としたワンフロアは平屋の魅力ではありますが、部屋が広い分暖房が効くまで時間がかかってしまいます。

 

また、天井を高くするための吹き抜けも寒さの原因のひとつ。

 

空気は暖気は上へ、冷気は下へと流れる性質があります。

 

暖房で温められた空気は吹き抜けの天井へ向かっていってしまい、逆に天窓で冷えた空気が下へ降りてきてしまうのです。

 

空間が広い分、こうした暖気が逃げて冷気が居住スペースに留まってしまう現象が起きやすいというのが寒さの原因のひとつです。

 

 

理由②:日当たりが悪い

 

平屋は家の中心部に窓を設置することができません。したがって、間取りが込み入るほど、家の中心に光が入ってこなくなります。

 

周囲に建物がある場合はなおさら光を取り入れにくくなり、日陰になることも多いでしょう。

 

南向きの窓を設けて暖かい日差しを室内に取り入れることもできますが、夏場には日が当たり過ぎて暑さ対策にも気を配る必要があります。

 

天窓を設ける場合、雨風や雪の多い地域の場合は雨漏りの心配もあるでしょう。

 

間取りや日当たりについては、設計時点でよく考えておく必要があります。

 

 

理由③:床下の冷気が伝わりやすい

 

同じ40坪の床面積を持つ家であっても、2階建てであれば地面に接するのは20坪ですが、平屋の場合そのまま40坪分が地面と接することになります。

 

地面と接している面積が広いということは、冷えた地面から冷気が伝わりやすいということ。

 

室内の冷気が下に溜まる上、床下からも冷気が伝わりやすいと、足元も冷えやすく、部屋にいても寒さを感じてしまうでしょう。

 

 

平屋の寒さ・暑さ対策6選

平屋の構造上、暑さや寒さを感じやすくなってしまうことがわかりました。

 

それでは、平屋の場合はそれに耐えるしかないのでしょうか。

 

結論から言えば、そんなことはありません。きちんと対策すれば、夏も冬も快適に過ごすことができるでしょう。

 

ここでは、平屋の寒さ・暑さ対策を6つご紹介します。

 

 

対策①:吹き抜けにはシェーディングを取り付ける

 

吹き抜けがあると、吹き抜け部分に暖気が逃げ冷気が降りてきてしまうため、寒さに繋がります。

 

これを防ぐため、吹き抜けに間仕切りとしてシェーディングを施すのもひとつの手。

 

例えば夜にシェードをつけておけば、夜間に冷えた空気が居住スペースに降りてくるのを防げます。天窓からの日差し除けとしても活用可能です。

 

シェードは種類が豊富なので、部屋のイメージに合うものを選べるのもポイント。レース素材のシェードなら、圧迫感なく使用することができます。

 

 

対策②:断熱にこだわる

 

家を建てる際には断熱にこだわるのも重要です。

 

平屋は屋根が広いため暑くなり、床が広いため寒くなります。

 

こうした特徴への対策としては、外と接する屋根や床部分に高性能かつ適切な断熱材を用いること。

 

冬の床下冷え対策には、基礎断熱もポイント。

 

基礎断熱とは家の土台である基礎部分に断熱処理を施すものです。居住スペースだけでなく床下も含めて断熱できるので、地面からの冷えを防ぐことができます。

 

 

対策③:遮熱にこだわる

 

屋根の遮熱には高性能な断熱材を使うのがおすすめです。

 

暑さの原因は太陽からの輻射熱。この特徴を理解して断熱材を選択し、施工する必要があります。

 

同じ断熱施工であっても住宅会社によって施工方法や素材はさまざま。

 

遮熱にこだわるなら住宅会社もよく選んで決めることをおすすめします。

 

 

対策④:窓の性能にこだわる

 

窓からの冷気の侵入を軽減するには、窓の性能にもこだわるのもポイント。

 

窓ガラスを断熱ガラスに交換するのも良いでしょう。

 

内窓を取り付けて二重サッシにするのもおすすめです。

 

高い断熱性能が期待できるだけでなく、防音・防犯対策にもなります。

 

 

対策⑤:床暖房を設置する

 

床下の冷え対策としては床暖房が人気です。

 

暖気は上へ流れる性質があるため、床暖房を利用することで部屋全体を効率的に暖めることができます。

 

一方で、メンテナンスコストがかかることは注意点。経済面も踏まえて設置を検討しましょう。

 

 

対策⑥:間取りを工夫する

 

住宅の間取りを工夫すれば、日当たりや風通しを良くすることも可能です。

 

例えば中庭をつくって住宅をコの字型やロの字型に設計すれば、日当たりの悪さからくる寒さ対策になります。

 

中庭側に窓を設置する分、道路側の窓を減らすこともできるでしょう。

 

風通しの良さをあらかじめ意識した間取りにするのもおすすめ。

 

1つの窓を設けたら、その対角線上や反対側にもう1つ窓を設置することで、風の抜け道ができます。

 

 

快適な平屋を建てるならアットホームラボ

住宅においては快適に過ごせることが非常に重要です。

 

おしゃれな平屋は憧れるけれど、寒さや暑さが気になる人も多いでしょう。

 

アットホームラボは、デザイン性に優れており、なおかつ高性能な家づくりを行っています。

 

断熱対策としては、断熱効果の高いプレウォール工法を採用。断熱性だけでなく、耐震性や耐久性にも優れているため安心・安全です。

 

また、基礎から壁、屋根裏、接合金具に至るまで、隙間なくウレタンを吹き付け、しっかり断熱施工を実施。

 

高性能の断熱材を隙間なく施すことで、高い気密性を実現し、温度差の少ない快適な住宅空間をつくり上げます。

 

単に住宅を建てるだけでなく、間取りやインテリアなど、家づくりをトータルでサポート。

 

アットホームラボの家づくりや強みについては、初めての方へを参照してください。

 

快適な平屋づくりはアットホームラボにお任せください。

 

 

まとめ:平屋が寒いことについて

2階建て住宅と違い、平屋は屋根や床面積が広くなります。

 

ワンフロアや吹き抜けなどおしゃれで住みやすい空間が魅力ですが、その構造上寒さや暑さを感じやすいのも特徴です。

 

しかし、しっかりと対策をすれば問題ありません。家づくりの際には断熱性や遮熱性、間取りにこだわることで、寒さや暑さに強い家づくりができます。

 

高性能で快適な平屋を建てるなら、上越トップクラスの施工実績を持つアットホームラボにお任せください。

 

アットホームラボは、お客様のイメージ通りの快適な住まいの実現をサポートします。

 

無料相談会では寒さ対策や間取り、デザインなどのあらゆる相談が可能です。平屋を検討されている方は、ぜひアットホームラボにご相談ください。

 

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この記事の監修

アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士


2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。

 

新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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