【後悔しない家づくり】家のランニングコストを徹底解説&節約術も紹介
家を建てる際、多くの人が建築費用に目を向けがちですが、住んでからも様々なランニングコストがかかります。
建てた家を維持するにはローンの返済だけでなく、光熱費やメンテナンス費用などの固定費が必要です。
この記事では、後悔しない家づくりのために知っておくべきランニングコストをジャンルごとに解説します。
日々のコストを抑えるための節約術も紹介しますので、これから家を建てる予定のある方はぜひ参考にしてください。
家のランニングコストとは?
家のランニングコストとは、家を建てた後に発生する維持費用のことです。
ランニングコストの代表例として、以下6つの固定費が挙げられます。
- 光熱費
- 水道代
- 固定資産税
- 住宅ローンの返済
- 修繕費
- 保険料
家の年間ランニングコストは、平均で30万円~50万円ほどです。月額に換算すると2.5万円~4万円なので、家計にとって小さくない負担となります。
ランニングコストは毎月または年間で発生し、かかる費用は家の設計や設備によって変動します。
家を維持するためにかかる費用を事前に考慮し、無理のない予算や計画を立てましょう。
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家のランニングコスト一覧
家を建ててからかかるランニングコストは、大きく分けて以下3種類です。
- 固定費
- 変動費
- メンテナンス費用
それぞれの具体例や内訳を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
種類①:固定費
固定費は、毎月または毎年必ず支払う必要がある費用です。
固定費には以下の費用が含まれますので、それぞれの概要をチェックしておきましょう。
- 住宅ローン返済
- 固定資産税・都市計画税
- 火災保険料・地震保険料
住宅ローン返済
住宅ローン返済は、家を購入する際に銀行などの金融機関から借り入れたお金を毎月返済していく費用です。
固定金利型と変動金利型のローンがあるほか、返済期間が長期にわたるため、家計において長期的かつ大きな出費となります。
ローンの条件によって返済額は変わりますが、しっかりと計画を立てて無理のない範囲で返済していくことが重要です。
金利が上がると返済額が増加する可能性もあるため、今後の金利動向も考慮しましょう。
固定資産税・都市計画税
固定資産税は、家や土地などの不動産を所有している人が毎年支払う税金です。
そして都市計画税は、市街化区域にある不動産に対して課される追加税を指します。
固定資産税や都市計画税は物件の評価額に基づいて算出されるため、住宅ローンと併せた長期的な支出計画の策定が必要です。
火災保険料・地震保険料
火災保険料は、火災や自然災害に備えて家屋を保護するための保険料です。
地震保険料は火災保険とセットで加入することが多く、地震による被害を補償するための費用を指します。
火災保険料や地震保険料は毎年、または一括払いで数年分支払う形となり、家の規模や地域、保険内容によって金額が変化します。
災害時に備えて家計の安定を図るため、適切な補償内容の保険に加入しましょう。
種類②:変動費
変動費は固定費と異なり、使用している量や期間によって金額が変化する費用です。
変動費には以下の項目が含まれます。
- 光熱費(電気、ガス、水道)
- インターネット・通信費
光熱費(電気、ガス、水道)
光熱費は、電気、ガス、水道などの生活に欠かせないエネルギーや水の使用量に応じて発生する費用です。
季節や生活スタイルだけでなく、家電の性能や使用頻度により費用が大きく変わってきます。
節約意識を持って電気や水を使い、家計の負担を軽減する取り組みを行いましょう。
インターネット・通信費
インターネットや通信費は、家庭で使用するWi-Fiやスマートフォンのデータ通信にかかる費用です。
契約プランや利用するデータ量によって金額が変化し、動画視聴やオンラインゲームなどで大量のデータを使用する場合、通信費が高くなる傾向があります。
通信費はプロバイダーや携帯キャリアだけでなく、契約しているプランによって異なる費用です。
定期的にデータの使用量やプランの見直しを行い、スマホ代やWi-Fi代の払い過ぎに注意しましょう。
種類③:メンテナンス費用
メンテナンス費用は、家を長く快適に維持するために必要な費用です。
家を長持ちさせるためには、状態を定期的にチェックしつつ定期的な修繕や設備の交換を行うといった工夫を行う必要があります。
メンテナンス費用は、将来的に思わぬ大きな出費を避けるための重要なコストです。
家のランニングコストを抑える7つの節約術
「家のランニングコストをできるだけ抑えたい!」と考える方は、以下7つの節約術を実践してみましょう。
- 高断熱・高気密住宅の選択
- 太陽光発電システムの導入
- 省エネ家電の使用
- 節水設備の設置
- 長期固定金利の住宅ローン選択
- 計画的なメンテナンス実施
- 住宅ローン控除の活用
それぞれ具体的に解説しますので、今後家を建てたい・建てる予定がある方はぜひ参考にしてください。
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方法①:高断熱・高気密住宅の選択
高断熱・高気密住宅を選ぶと、室内の温度が外気の影響を受けにくくなり、光熱費の削減に繋げやすくなります。
特に冬場や夏場のエアコン使用量を減らすことができ、快適な室温を維持しながらエネルギー消費を抑えられるのが魅力です。
高気密性により外からの騒音も遮断できるため、住環境そのものの質も向上します。
断熱材や窓ガラスの種類を決めるときは、省エネ性能を意識したものを選ぶようにしましょう。
方法②:太陽光発電システムの導入
太陽光発電は、自宅で電力を自給自足できる仕組みを指します。
導入における初期投資はかかりますが、長期的に電気代を大幅に節約できるのが大きなメリットです。
近年は再生可能エネルギー(非化石エネルギー)に対する注目が高まっているため、自治体によっては補助金や税制優遇措置も受けられる可能性もあります。
太陽光発電を導入することで、家全体のエネルギー自給率を高めていきましょう。
方法③:省エネ家電の使用
日常的に使用する家電製品は、出来るだけ省エネ性能の高いものを選びましょう。
冷蔵庫やエアコン、洗濯機など使用頻度の高い家電を選ぶときは、性能やコスパだけでなく省エネに関する項目も重視することが大切です。
家電選びで迷ったら、複数の製品における消費電力量を比較しつつ、使用した場合の1ヶ月あたりの電気代についてもリサーチしましょう。
方法④:節水設備の設置
水道代を抑えるためには、節水型の設備を導入するのがおすすめです。
トイレの節水タンクやシャワーヘッドの節水機能などを取り入れることで、日々の水使用量を大幅に削減できます。
洗濯機や食洗機にも節水機能を搭載したモデルがあるため、思わぬ水の使いすぎを防げる仕組みを整えることが可能です。
節水設備は初期コストが少ない割に長期間の節約効果が期待できるため、手軽に始められる節約術として押さえておきましょう。
方法⑤:長期固定金利の住宅ローン選択
住宅ローンには、長期固定金利型と変動金利の2種類があります。
毎月の返済額を安定させたい場合は、長期固定金利のローンを選ぶことが有効です。
変動金利型のローンは、金利が低い時期には魅力的に見えますが、金利上昇リスクが常に存在し続けます。
一方で長期固定金利利型のローンの場合、将来の金利変動に左右されず、一定の返済額を長期間にわたって支払い続ける仕組みです。
低金利のタイミングを利用した場合、有利な条件での借り入れも可能になるといったメリットもあります。
方法⑥:計画的なメンテナンス実施
家の寿命を延ばし、修繕コストを抑えるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
外壁や屋根の塗装、給排水設備の点検など定期的にメンテナンスを行うことで、劣化を定期的に防ぎつつ、大規模な修繕費用を抑えられます。
家の設備における急な故障や修理による大きな出費を防ぐためにも、毎年定期的なメンテナンスを行う習慣をつけましょう。
方法⑦:住宅ローン控除の活用
住宅を購入する際には、住宅ローン控除という税制優遇を利用しましょう。
住宅ローン控除は所得税や住民税の一部が返還される制度を指し、借入金額や年数に応じて控除が受けられます。
住宅ローン控除をうまく活用することで、毎年の税負担を軽減し、結果的にランニングコストの削減に繋がりやすくなります。
住宅そのものを購入するときの税金対策としても有効なため、忘れずに利用しましょう。
ランニングコストとイニシャルコストの関係性
家のランニングコストとイニシャルコストは、密接に関係する二つの要素です。
イニシャルコストは、家の建設や設備導入にかかる初期費用を指します。
建築材料や設備などの初期投資を抑えすぎた場合、後々のランニングコストが高くなることがあるため注意が必要です。
特に断熱性の低い家を建てた場合、室温のコントロールがエアコンや扇風機頼りになり、電気やガス代が割高になるリスクも高まります。
長期的なコスト削減を考えたい場合は、イニシャルコストとランニングコストのバランスを心がけましょう。
まとめ:家のランニングコストについて
家のランニングコストにおける項目や、費用を少なくするための節約術を解説しました。
ランニングコストを抑えるためには、高断熱・高気密住宅の選択や省エネ設備の導入、計画的なメンテナンスに加えて、住宅ローンの選び方や税制優遇の活用も重要です。
イニシャルコストの節約に囚われすぎず、長期的な視点でランニングコストを見据えた家づくりを行い、快適で経済的な生活の実現を目指しましょう。
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この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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