注文住宅で住宅ローンを組む完全ガイド:流れと注意点を解説
注文住宅の購入には流れがあり、それぞれのステップにおいて基礎知識や活用できる融資を選ぶ必要性が出てきます。
特に住宅ローンを組む際には、計画的に進めることが重要です。
この記事では、注文住宅を購入する際に知っておくべき住宅ローンの流れや、ローン契約時に気をつけるべき注意点について解説します。
家の購入が初めての方でも安心してローンを組めるよう、具体的なステップやポイントも詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の住宅ローン:基礎知識
注文住宅の購入で住宅ローンを利用するときは、仕組みや特徴を理解しておくことが大切です。
注文住宅は依頼者が自らの希望を反映して建てる新築住宅を指し、ハウスメーカーや工務店と建築工事請負契約を結んで家を建てます。
住宅ローンは金融機関から資金を借りて家を建て、その返済を月々の分割で行う仕組みです。
注文住宅では、融資前から設計者や建築会社に契約手付金などを支払う必要があるほか、融資実行日(引き渡し日)が建売住宅と異なります。
融資前からお金が必要になるほか、土地の購入と建物の建設にかかる費用が必要なため、場合によってはつなぎ融資や分割融資の活用も必要です。
ローンの返済計画を立てる際には、自分の収入や生活スタイルに合わせて無理のない返済額を設定しましょう。
注文住宅の住宅ローン:基本の流れ
注文住宅の住宅ローンを組む流れは、以下のステップで進んでいきます。
- 流れ①:資金計画の立案
- 流れ②:ハウスメーカー選定と概算見積もり
- 流れ③:融資申し込み
- 流れ④:土地購入契約(必要な場合)
- 流れ⑤:建築請負契約
- 流れ⑥:建物完成と引き渡し
- 流れ⑦:住宅ローンの実行と返済開始
それぞれのステップを解説しますので、注文住宅でローンを組むか迷っている方はぜひ参考にしてください。
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流れ①:資金計画の立案
まずは、注文住宅の購入に使える総予算を明確にしましょう。
自己資金や住宅ローンでの借入額を考慮し、無理のない資金計画を立てることが大切です。
将来のライフスタイルや家族構成も考慮し、月々の返済額やボーナス払いも選択肢として頭に入れ、適切な借入額を設定してください。
流れ②:ハウスメーカー選定と概算見積もり
次に、ハウスメーカーや工務店を選び、具体的な建築プランを進めます。
希望の間取りや家のデザインをもとに概算見積もりを依頼し、資金計画と照らし合わせて調整することが大切です。
ハウスメーカー選定と概算見積もりの段階で費用を把握しておくことで、予算オーバーを防ぎやすくなります。
流れ③:融資申し込み
建築プランが固まったら、次は金融機関に住宅ローンの申し込みを行います。
審査には数週間かかることもあるので、余裕を持ったスケジュールを立てておきましょう。
審査の基準には、以下の要素が含まれます。
- 年収
- 職業
- 信用履歴
審査が通ると正式に融資が確定され、建築の準備へと進みます。
流れ④:土地購入契約(必要な場合)
注文住宅を建てるために土地が必要な場合、審査が通ったタイミングで土地の購入契約を行います。
土地契約には、手付金(不動産の売買契約締結時に契約の証明や解除といった目的のために支払うお金)が必要となることが一般的です。
土地の購入後、建築のための準備が整い、実際の工事がスタートできるようになります。
流れ⑤:建築請負契約
土地の確保が完了したら、ハウスメーカーとの建築請負契約を交わします。
建築請負契約では、主に建物の具体的な仕様や工期、費用などが詳細に取り決められます。
契約にて定めた内容をもとに工事が開始され、住宅ローンの融資も一部実行される場合があります。
流れ⑥:建物完成と引き渡し
工事が進み、建物が完成したら、最終的な確認と引き渡しが行われます。
完成した建物をチェックする際は、建て付けや内装の不具合がないか念入りにチェックしましょう。
チェックが完了した後に、鍵の引き渡しが行われます。
流れ⑦:住宅ローンの実行と返済開始
家の引き渡しが完了すると、住宅ローンが正式に実行され、融資金が支払われると同時に月々の返済が開始されます。
ローン返済は長期にわたるため、無理のない返済計画を見直し、必要に応じて繰り上げ返済などの選択肢も検討しましょう。
注文住宅の住宅ローンで気をつけるべき注意点
注文住宅の住宅ローンで気をつけるべき注意点について、以下の通りジャンル別に解説します。
- ポイント①:総予算の管理
- ポイント②:融資の種類と選び方
- ポイント③:つなぎ融資と分割融資
- ポイント④:完成保証制度の検討
- ポイント⑤:金利の動向チェック
注文住宅の住宅ローンにおける注意点を網羅し、思わぬ失敗を事前に回避する準備をしましょう。
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ポイント①:総予算の管理
注文住宅では、土地の購入費用をはじめ建築費用、諸経費など様々なコストが発生します。
予算オーバーを防ぐためには、総予算をきちんと把握することが大切です。
最初に立てた予算に余裕を持たせ、建築中に発生する追加費用や予期せぬ出費にも対応できるようにしておきましょう。
家に住み始めたあとは、外構工事や家具・家電の購入費用など当初の計画に含まれていない費用も発生する可能性があります。
毎月返済するローン、生活に必要な固定費はもちろん、考えられる予想外の出費も見越して資金計画を立てましょう。
ポイント②:融資の種類と選び方
住宅ローンには、固定金利と変動金利の2種類があります。
以下にて詳細を解説しますので、それぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえておきましょう。
変動金利
固定金利は、借り入れをした時点で金利が決まる仕組みとなっています。
月々の返済額が一定で、将来的な金利の変動による影響を受けないため、安心して長期的な返済計画を立てることができます。
金利の上昇リスクを避けたい方や、将来の家計負担を安定させたい方におすすめです。
固定金利
変動金利は初期の金利が低めですが、経済状況により金利が変動する仕組みです。
金利が上昇すると月々の返済額も増える可能性があるため、動向を常にチェックする必要があります。
将来的に金利が下がる可能性もあるため、リスクを取ってでも返済負担を軽減したい方におすすめです。
ポイント③:つなぎ融資と分割融資
注文住宅では、建物が完成する前に土地代や建築費の一部を支払わなければならないケースがあります。
土地代や建築費を準備するための資金調達方法として、つなぎ融資や分割融資が挙げられます。
以下にてそれぞれ解説しますので、特徴や活用におけるおすすめな方法を押さえておきましょう。
つなぎ融資とは?
つなぎ融資は、住宅ローンが正式に実行されるまでの間に必要な資金を一時的に借り入れる仕組みです。
つなぎ融資を活用すると、住宅ローンが開始前に発生する土地代や建築費において必要な資金を調達しやすくなります。
あくまで短期間の資金調達手段なので、返済の期間も短く、利息が割高になりやすいといった点に注意しましょう。
分割融資とは?
分割融資は、建物の建築進行に応じて段階的に住宅ローンを実行していく方法です。
つなぎ融資とは異なり、住宅ローンの金利が適用されるため利息が比較的低いといった特徴があります。
土地の購入や工事の進捗に応じてローンが分割で支払われる仕組みのため、返済負担が管理しやすいのも特徴です。
ポイント④:完成保証制度の検討
注文住宅の建築中にハウスメーカーや工務店が倒産した場合、工事が中断してしまうリスクがあります。
予期せぬトラブルに備えるため、ハウスメーカーや工務店との契約時には「完成保証制度」を利用することが大切です。
以下にて完成保証制度の概要を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
完成保証制度とは?
完成保証制度とは、注文住宅の建築中にハウスメーカーや工務店が倒産した場合に工事の完成を保証する制度です。
完成保証制度を活用すると、工事の完成が保証されるため、予期せぬトラブルが発生した場合も建築主が自ら新しい業者を探す手間が省けます。
完成保証制度のメリット
完成保証制度を利用する最大のメリットは、倒産などのリスクが発生した際に、工事が中断せずに進められる点です。
ハウスメーカーや工務店が経済的な問題に直面しても、他の業者が工事を引き継ぐことで、建築の遅延を最小限に抑えられます。
経済的な損失を補填するためのサポートも受けられるため、資金面での心配を減らせるのも大きな利点です。
ポイント⑤:金利の動向チェック
住宅ローンには、固定金利型と変動金利型の二種類があります。
変動金利を選んだ場合、金利の動向によって毎月の返済額や総支払額に大きく左右されるため注意が必要です。
契約時の金利だけでなく、世界情勢や金融業界の動向も定期的にチェックしつつ、長期的な返済計画を立てることを心がけましょう。
返済途中での金利変更や繰り上げ返済の条件は金融機関によって異なるため、契約前にしっかりと確認することが大切です。
まとめ:注文住宅の住宅ローンについて
注文住宅における住宅ローンを組むときのステップや、押さえておくべき注意点を解説しました。
注文住宅の住宅ローンは、総予算の管理や適切な融資の活用が欠かせません。
金利の動向にも注目し、無理のない返済計画を立てつつリスク管理を怠らずに事前に起こりうるトラブルへ備えておくことで、思わぬトラブルを回避できます。
記事で解説した金利や制度もしっかり押さえつつ、理想のマイホームを手に入れるための準備を行いましょう。
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新潟近郊における注文住宅の建設やローンの組み方における疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事の監修 アットホームラボ代表 青木真大(あおきまさひろ)
二級建築士、二級建築施工管理技士
2006年建築デザイン学部を卒業後、東京と新潟の建築事務所にてデザイン実務を経て、株式会社アオキ住建へ入社。 建築業界で15年間の設計、現場監督経験を経て、住宅事業部の責任者として1,500件以上の新築及び大規模リノベーションに関わる。
新築だけでなくリフォームも承っておりますので、気になる方は是非無料相談会にご参加ください!
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